円周率を定義してください
と言われたらどのように答えるだろう。
「3.141592……… です。」
「円の面積を求める数値です。」
との答えが出てくることが予測される。
間違いではないが、円周率そのものの説明にはなっていない。
端的に言えば、
「円の円周と直径の比」です。
言い換えると、
「円周を直径で割ったもの」
「直径1の円の円周の長さ」
です。円の直径が2倍になると、円周も2倍になるのである。
円周率の「3.141592……… 」って、
何桁も言える人は、結構いるかもしれませんが、
そもそも、円周率ってどういう数字であるか
その意味を知っている人は少ないのではないでしょうか。
円周率を求めるためには、円に近い正多角形の周の長さを用いるのです。
上の図のように、
左の正五角形の周の長さは、円よりも短い。
右の正六角形も円よりも短いが、正五角形よりは長い。
これをどんどん続けていって、頂点の数を増やしていき、
円に限りなく近い正多角形を利用して、円周の長さの近似をとるのである。
つまり、
正多角形の辺の長さの合計値が、
円周の長さに近づくことに
なるのである。
計算式は、省略するので、気になる方は調べてみてください。
ちなみに、
正100角形の場合は、 3.1410759
正10000角形の場合は、3.1415926
となる。
ただ、
どんなに増えていっても、
円と一致することはないので、
とんでもない桁数になっても
いまだに答えが出ないのである。