単純接触効果
接触頻度を増やすことで、相手から好意を持ってもらいやすくなる効果
人は、見知らぬ相手には、
本能的に冷淡な態度を取ってしまい、
ときに攻撃的になるものである。
たが、接触回数が増えれば増えるほど、親近感を覚えていきます。
これは、脳の影響によるものです。
脳は、まったく知らないものに接した場合、
「これはどういうものか?」
「危険はないのだろうか?」
など、様々な観点から、情報処理をしています。
これにより、脳は疲れ切ってしまい。
できれば会いたくないなぁ。
と、警戒心を持ってしまいます。
しかし、接触回数が増えることで、
「これは危険なものではないんだ」
と、警戒心が薄れて、相手に好意を持つことになるのである。
恋愛で、よく、職場や学校で、カップルができやすかったり、
よく来る営業の人から、商品をついつい買ってしまうというのは、
この単純接触効果のせいですね。
また、初めは、興味がなかった音楽やテレビCMなども、
何回も聞いたり、見ているうちに、
好きになったり、口ずさんだり、
するのも、この効果ですね。
ただ、効果を上げるには、
短期的なサイクルで会う頻度を増やすことが重要です。
間隔が開きすぎると、脳が警戒心をなかなか解かないためです。
じゃあ、毎日会おう、というのもダメ。
頻繁に会いすぎると、慣れすぎてしまい、
まったく効果が出ないのだとか。
なので、効果は、最初の10回くらいと、
心得よう!
また、頻繁に会っていても、相手が認識しなければ、
意味がありません。
少ない時間でもいいので、相手に認識してもらえるように、
挨拶などを積極的に行いましょう。
毎日会うなんてハードルが高い!と思う方もいるかもしれませんが、
接触回数には、メールやLINEなども含まれます。
要は、相手の脳の警戒心を解けばいいのです。
メールであっても、相手が自分のことを想像し、
相手の脳が警戒心を解くのであれば、
それは会ったことと同じ効果が得られます。
仲良くなりたい人がいる人は、
毎日の挨拶から始めてみましょう!
反対に、親近感を覚える相手がいたとしても、
それは、単純接触効果のせいかもしれません。
すぐに信頼してはいけません。
親近感と信頼感は別物だと心に留めておきましょう。