プレゼンテーションの場で、すぐに飽きられてしまう人、人に主張してもなかなか伝わらない人、と悩んでいる人は少なくないだろう。
まず、人は、他人の話の80%は聞いていません。
会社の会議を思い出してください。
ちゃんと聞いているようでも、違うことを考えていたりしませんか。
違う仕事のことならまだしも、今日の晩ごはんは何にしようかとか、昨日の合コンに来た子は可愛かったなぁ、とか。
なのに、立場が逆転し、いざ、自分がプレゼンをする立場になると、みんなは自分の話を聞いてくれると、勝手に思うものです。
その結果、みんな聞いてくれてると安心し、伝え方に何の工夫をしません。
これでは、いつまで経ってもいいプレゼンはできません。
話を聞かないのが人間、と理解することが必要です。
これを前提に、自分の伝えたいことを相手の頭に少しで残すにはどのようにしたらいいか。
すなわち、プレゼン力をあげるにはどうしたらいいか?
次の3つのことを意識することをオススメしたい。
1 プレゼンの目的が相手を動かすことだと意識しよう!
なんとなくプレゼンをするのではなく、聞き手をイメージしようということ。
聞き手は、どんな人で、どんな立場で、どんな趣味を持っているか、このプレゼンに何を求めているか、専門的な用語を理解できるのかなど、
聞き手のイメージを徹底的に作る。
ことが必要である。
その上で、重要なのは、
聞き手がどこまでやればいいのか、決めてあげることです。
意見を出してくれればいいのか、同意までしてもらわないといけないのか、相手が何をしなければならないかを設定するのです。
なぜなら、
この設定を示すことで、聞き手は、どこに重点を置いて、話を聞きいたら良いか分かり、聞き方の強弱をつけることができるからです。
また、この話が自分にどのように影響するかを意識することで、後で、困らないように集中して、話を聞こうとするのである。
例えば、
会社全体の企画提案のプレゼンにおいて、
上司に企画の意見をもらうだけでは不十分で、企画の趣旨に同意してもらい、他部署へのはたらきかけまでも取り付ける必要がある状況を想定します。
プレゼンを行う者は、こういった趣旨を明確にすると、聞き手の上司も、こういうことなのだなと、理解し、他部署への働きかけを行う上で、必要な情報得ようとし、結果として、集中して話聞こうとするのである。
なので、プレゼンにおいては、聞き手にどこまでをやらせるかを意識させることが大切である。
2 校長先生の話のようにならないこと!つまり、話は短く簡潔に!
校長先生の話を聞いて、何でこんなに長いのか、一体何を言いたいのか、と思ったことは誰しもがあるのではないか。
噂では、学校指導要領に、朝礼などで全校生徒の前で話す場合は、最低でも何分以上話すこと、と定められているとかいないとか。
こんな文句を言っていますが、いざ、自分が人前で話すときには、簡潔に話せないのが人間です。
何でこんことになるのかといえば、
自分が調べたこと、考えたこと、頑張ったこと、など全てを伝えたいと思ってしまうからです。情報を詰め込んでしまうのです。
聞き手は、あなたが頑張ったことなんて興味はありません。
求めているのは必要最低限の情報だけです。
なので、常に、もっと主張をスッキリ、簡潔にできないか、と常に自分に問いかけるしかありません。
3 3段ピラミッドで話す。
3段ピラミッドとは、プレゼンの構築方法であり、結論、根拠、具体例で、構築されるものです。
なぜ、結論と根拠だけではダメなのかというと、具体的なイメージを聞き手に与えることで、聞き手の右脳を刺激するからです。
左脳は論理的な処理を、右脳は感覚的な処理を行います。
結論や根拠を左脳のみで処理するのではなく、具体例でイメージをし、共感することで、右脳にも働きかけることがより伝わることになるのです。
このように、結論と根拠で、論理的に攻め、具体例で鮮明にイメージさせることで、伝わりやすさが倍増するのです。
これが3段ピラミッドの仕組みです。
とりあえず、「1 プレゼンの目的が相手を動かすことだと意識しよう!」は、この3段ピラミッドを意識して書いてみました。
プレゼンにおいても、このような構成で話していけば、聞き手にとっても、左脳と右脳に響く、脳に残るプレゼントなるのではないだろうか。
これらを意識することで、あなたのプレゼンは劇的に変わるでしょう!