今も昔も、ウブで真面目で、遊びなんて大っ嫌いという部類は、いたのだなぁ。 落語要約 明烏

  

    

  

落語を教養として知っておいてもいいだろう。

ということで、落語の勉強を少々

勝手に現代風にしています。

  

明烏 あけがらす

   

A君は、無類の堅物で、酒や女、ギャンブルなんて当然やらず、

部屋にこもって勉強ばかりしている男です。

  

そのA君。珍しくお父さんに外出すると切り出しました。

近所のB君とC君に、図書館に勉強に行こうと誘われたのだそう。

  

A君のお父さんは、ニコニコとA君にお小遣いをあげて、

A君を送り出しました。

  

実は、堅物の息子を何とか柔らかくしようと思案したお父さんが、

遊び人と名の通ったB君とC君に、

「Aをうまく教育してくれ」と頼んだのであった。

  

B君とC君に連れられて、ある建物にやってきたA君。

入ってみると、

そこは風俗店でした。

  

騙されたと叫び、帰ると、泣き喚くA君。

  

せっかく来たのだからと、説得するが、

A君は、帰る帰ると、聞きません。

  

あまりの強情さに困ったB君とC君は、

「ここのお店はルールがあって、

入る時と出る時で人数が違っていたら、

店員さんに捕まって、しばらくの間、

監禁されてしまうんだ。

この前も、1週間も監禁された人がいたらしい。

なので、1人で返すわけにはいかないのだ」

  

もちろんそんなルールはあるはずはないが、

世間知らずのA君は、すっかり真に受けて、

しぶしぶ入店することになった。

  

やがて、風俗嬢がやってくるのだが、

A君を相手してくれたのがこのお店のナンバー1の娘であった。

   

時間が立ち、

  

あまりいい目にあわなかったB君とC君が、A君を待っていたが、

A君はなかなか出てこない。

  

おかしいなぁ、とA君の部屋を覗いてみると、

風俗嬢と布団の中にいて、

2人に気付かれると、真っ赤になって布団に潜った。

  

2人がひやかすと、「延長したい」という始末

  

馬鹿馬鹿しくなった2人は、早く帰ろうと促すのだが、

「風俗嬢が手を離してくれないので、出れない。」などと言い、

入る時に泣いていた男が嘘みたいに変貌しており、

2人は、呆れ返ってしまっていた。

  

「怒ってもしょうがない。じゃあ、オレたちは先に帰るからなぁ。」

    

「先に帰れるものなら、帰ってみろよ。店員さんに監禁されるよ。」

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