残業をなくす取組を考える前提として、
そもそも、社員全員が、残業をしているのだろうか?
例えば、社員全員が、21時くらいまで全員残って仕事して、
全員一緒に帰っているのだろうか。
絶対にないとは言い切れないが、まぁないだろう。
だいたい、仕事ができる人や、断らない人に、
仕事が集まっていて、定時に退社できている人もいるだろう。
これはつまり、特定の人に仕事が偏っており、
仕事の平準化ができていないことに尽きる。
上司としては、仕事ができる人、断らない人に、
仕事を振るのが楽ではあろうが、組織としてどうなのか、
仮に、その人が体調を崩して、抜けてしまったら、
代わりがすぐに見つかるのだろうか。
組織としては、誰が抜けてもその代わりを誰でもできるという
体力をつけておかなければならないのではないか。
そのためには、残業時間の可視化をすべきだ。
一部の会社では、上司は全て把握していることもあるが、
これでは意味がなく、全社員が誰がどのくらい残業をしているか、
わかるような仕組みにならなければならない。
そもそもが、自分の残業時間さえわからない会社もある。
残業時間を可視化をすれば、
サービス残業や特定の個人への仕事の偏りの抑止につながる。
残業上限時間に対し、上司のみならず、自分で後何時間残業できるかをマネイジメントできる。
ということが考えられるのではないか。
働き方改革の取組について、求められている今、
試して見る価値のある取組の一つではないだろうか。