働き方改革の取組として、一律に残業を禁止しようとする動きがある。
これは、法律が改正されたことが大きいだろうと。
残業時間について、上限が定められたことによって、
企業としては、残業をさせることはできなくなった。
罰則があるところが無視できないところですね。
これについて、残業がなくなるんなら、よかったね、
プライベートが充実するね、
なんて、ことを言っている人に会ったことはない。
いや、今まで残業してやっとこなしていた仕事を
終わってもいないのに、帰れと言われても、
という、意見が大多数である。
どうしようもなく、土日に上司に隠れて、こっそり仕事をするしかない。
土日に同僚と会うことが多くなった人も多いのではないか。
会社としては、表面上は、残業時間も減って、業績も変わらないであれば、
残業代分が浮いて、会社の利益になっているかもしれない。
ただ、それはこのような社員の上に、成り立っている。
そして、責任感のある社員ほど、残業時間も、評価を伴わない
仕事を黙々とこなしていくことになる。
これを良しとしてくれる社員は、どこまで我慢してくれるのだろう。
いつまで頑張ってくれるのだろう。
業務を効率的に、削減できるものは省略するような取り組みなしには、
残業時間だけ削っても、意味がない。
仕事の絶対量を減らした上での、残業禁止でなければ。